プラップポインツシンガポールの山本です。今回は東南アジアにおける日本ブランドの現在をレポートします。
日系企業のアジアへの展開がますます加速する中で、日本でのマーケティングとは異なる戦略や実行策、またそれを伴走できるマーケティングパートナーの開拓にお困りの方も多いのではないでしょうか。 東南アジアでのマーケティング活動の参考となれば幸いです。
東南アジアにおける日本ブランドの現在地
アジアの中で日本ブランドが圧倒的な優位性を持っていた30年前とは異なり、韓国からはドラマ、ファッション、音楽などの様々なエンターテインメントが支持を拡大しています。日本のお家芸だった家電市場でも韓国、中国が台頭し、自動車はEVの様々なメーカーがシェア獲得を争っています。スマートフォン市場でもアメリカ、韓国、中国が競争を繰り広げる中、日本はアジア勢として遅れをとっている現状があります。日本のブランドはアジアでは戦えていないのでしょうか?
実は、当時とは全く異なるブランドが、日本の強みを活かして成功する事例がこの10年で急拡大しています。それらのブランドが評価される理由はどんなものなのでしょうか?
その地域でのニーズやローカルインサイトをきちんと理解したマーケティング戦略の立案が、ローカル市場の開拓の成功の鍵を握っています。
日本市場以上に重要度の高まるソーシャルメディアの活用
日本ブランドと言って想起されるサービスや製品はこの10年で変わってきていますが、アジアの消費者が根本的に評価している日本ブランドの魅力は変わらず、時代を超えて競争力となっています。ただし、当時にはなかったインターネット、スマートフォン、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTokなどのソーシャルメディアの登場による情報革新が起こり、マーケティング手法は様変わりし、またアジア各国では日本とも異なる発展を遂げています。
ローカルインサイトの理解と同時に、ソーシャルメディアの活用と攻略は、アジアの市場において避けては通れないマーケティングの課題といえます。
シンガポールにおける、日本ブランドの支援事例
《Primo Diamond Singaporeさま》
Primo Diamond Singaporeさまは、東アジアでの成功を基盤に、日本の高い品質やクラフトマンシップを東南アジアのウェディング市場に提案すべく、2022年に東南アジア1号店としてシンガポールに出店されました。当社では、現地におけるニーズ分析、ブランドのポジショニングやターゲット策定などのマーケティング戦略立案、PR、イベント展開、オンライン広告運用、ソーシャルメディアの企画、クリエイティブ制作、運用など、伴走型で全方向のマーケティング支援を実施しています。
《Yakult Singaporeさま》
Yakult Singaporeさまはシンガポールの市場に入って45年の歴史をもつ、圧倒的な市場のリーダーです。政府の甘味飲料規制への対応、現地の競合商品に追いかけられる立場という環境の中で、当社では市場調査から、新たなマーケティング戦略立案、若年層の取り込みを図るべくソーシャルメディアを活用したキャンペーンの企画・実施、オウンドアカウントの運用、企業ブランディングのメッセージ開発、動画制作などをご支援しました。
最後に
プラップグループは、1997年のプラップチャイナ(北京・上海)設立による中国事業を皮切りに、2017年にはシンガポールへ拠点進出致しました。さらに2020年には、東南アジア地域での幅広いマーケティング支援を提供するPOINTS GROUP、2021年には、シンガポールの戦略・クリエイティブエージェンシーであるWILD Advertising & Marketingを傘下に加え、2024年にはベトナムにPOINTS CREATIVEを設立し、日系企業や日本ブランドのアジアにおけるアウトバウンド、インバウンドの支援を強化しています。
海外事業のスタッフは日本人と現地ローカルのさまざまな国籍のメンバーで実行されており、現地の情報、インサイトを把握し、臨機応変に現地パートナーとも連携しながらサービスを提供しています。
対応する言語も、日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語と幅広く対応しており、支援実績も豊富です。
皆さまのアジアにおけるマーケティング活動を成功に導けるようご支援いたしますので、検討早期の段階から気軽にご相談をいただけますと幸いです。お問い合わせはこちらよりお願いいたします。
PRAP POINTS GROUP
WILD Advertising & Marketing