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2020/04/17

中国インバウンド結婚写真市場

 プラップチャイナの辻です。コロナウイルス問題でインバウンド関連市場は停滞の状況ですが、ウイルス終息後の(爆発的な?)反動需要を狙って、準備に取り掛かるお客様もいらっしゃいます。
 このたび、中国の結婚写真市場、特に海外での結婚写真撮影についてリサーチをする機会がありましたので、今回はその中から、興味深い点や気付きなど中心に、中国の結婚写真市場の現状をご紹介したいと思います。

1級都市在住者は海外での撮影に関心が高い

まず、中国の結婚写真市場は、年々1-2%程度成長しており、2023年には637億元規模に到達すると推測されています。近年の中国の経済発展に伴い、生活スタイルや生活水準が向上したことで、結婚写真にも、より記憶や印象に残り、SNSに映える写真を求める傾向が増加しており、結婚プラン全体の中でも、費用をかける項目の1つになっています。特に1級都市在住者(北京、上海、広州、深セン)は海外での結婚写真撮影に関心が高く、結婚写真の前撮りや新婚旅行も兼ねた撮影旅行の人気が高いようです。

リサーチしたデータによると、結婚写真の平均費用は約8,000元(日本円で約12.3万円)程度だそうです。しかし、結婚全体の平均費用が2019年時点で22.3万元(日本円で約343万円)であることから、旅費なども含めた場合、海外での結婚写真撮影は結婚プランにおいて大きな比重を占めることがわかります。

アジアではビーチ、日本では「和風」が人気のポイント

それでは、海外での結婚写真撮影ではどの国や地域が人気なのでしょうか? 人気ランキングTOP10を見てみると、バリ島やプーケット、モルディブ、サイパンなど、美しいビーチでロマンチックな写真が撮影できるスポットの人気が高いようです。

また、訪日経験者も多く、日本の良さを実際に体験・理解している人が多い中国では、日本での撮影も人気が高く、寺社仏閣や着物などの日本特有の「和風」の風景が切り取れることが人気の理由として挙げられています。もちろん、アジアでの人気同様に、沖縄のビーチ風景も人気が高いようです。ブライダル関連で、訪日インバウンド需要を狙う際には、こういった日本特有の景色をフックに情報発信を検討することが効果的かも知れません。

結婚情報専門サイトを軸に情報収集

実際、結婚写真を検討する際はどのように情報収集するのでしょうか?一生に一度の結婚写真撮影には、様々な方面からリサーチをするようです。SNSはもちろんのこと、旅行やおでかけ情報プラットフォームでの口コミ検索に加え、ブライダル系の展示会やイベントにも足を運び、実際に自分の目で確かめた上で慎重に検討するようです。そのため、訪日を検討する利用者獲得には、オンラインでの情報発信に加えて、現地で開催される展示会への出展も大きな効果がありそうです。

さらに中国における結婚情報の収集に欠かすことができないのが、中国No.1結婚情報プラットフォーム『婚礼紀』です。結婚に関するあらゆるサービスや情報を網羅しており、式場探しや結婚写真撮影、新婚旅行情報などの検索はもちろん、結婚用品のEC展開や実店舗情報、結婚式までのプランニングも可能です。中国の結婚では、このアプリを起点に情報収集することが多く、ここでの情報掲載量も大きく左右するポイントとなりそうです。

 今回は中国の結婚写真における現状をご紹介しました。市場は今後も拡大傾向にある中で、訪日しての結婚写真撮影を検討する中国人もさらに増えていくかも知れません。プラップグループでは、訪日インバウンドの取り組み実績も多く、豊富な知見を蓄積しています。お気軽にご相談ください。

 

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