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2020/03/06

インバウンドの早期回復のために出来ること

 プラップジャパン海外事業開発部の舟橋です。私は普段、北京をベースに海外事業を担当しておりますが、今年は春節前に東京に出張に来たきり、コロナウイルスの被害拡大により、中国に戻れずにおりました。その結果、日本に滞在する間、東京のみならず大阪や名古屋のお客様とお会いする機会がありましたが、一様に感じたことは、多くのお客様がインバウンドによる活況を享受していたということです。今回、一時的に需要を失ったことで、それが改めてハイライトされたという印象でした。

中国人の親日度の向上
 何と言ってもその最大のポイントとなっているのは、中国人観光客の激減です。インバウンド景気は、何も中国人観光客に限られたものではないですが、インパクトが大きいことは間違いありません。中国のコロナウイルスの感染状況については、多くの報道がなされているため割愛しますが、今回の騒動で見逃せないのは、中国人の親日度が向上したことだと感じています。
 多くの企業や団体が、中国へマスク等の支援物資を送ったことももちろんですが、支援物資を送るダンボールに漢詩が記されていたことや、日本の街中やお店に武漢や中国を応援するメッセージが掲出されたことが、中国のメディアによって多く報道されました。私の仲が良い中国人の方々は、日本と仕事上の関わりのある人が多いため、こうした親日感情の盛り上がりは、日本に何かしらのゆかりがある人たちに限られるのかなと最初は思っていましたが、どうもそうではないようです。改めてメディアの報道の影響力を感じたのも事実ですが、日本に対する親近感や好感が大きく向上したのは間違いありません。

訪日観光需要の早期回復に向けて
 日本の報道を見ていると、訪日観光客需要にフォーカスを当てた企業の経営悪化の話が多く出ています。また、習近平国家主席の訪日も延期になってしまい、オリンピックの開催についても心配な状況にあります。しかしながら、中国での感染拡大が収束に向かい始めており、日本も封じ込めに思い切った施策を打ち始めたことから、オリンピックまでにはなんとしてでも収束を図るものと期待しています。
 そんな中で、我々にできることに関して言えば、いかに海外との往来が回復した際に、素早く訪日観光需要を取り込めるかが鍵になると思います。そのためには、現在の情報発信インフラを見直し、改めて観光客を誘致するためのPR発信の準備を行うべきだと考えます。

「安全への取り組み」のPRの重要性
 需要回復期においては、まだウイルス感染の危険性に対する訪日観光検討者の懸念は大きいと予想されます。そのために重要なこととして、「安全への取り組み」の発信が重要なポイントとなるかと思います。日本企業は「やるべきこと」を当然のように実施しているにも関わらず、それをPRし周知させることには無頓着な傾向があります。スタッフのマスクの着用や体温チェック、設備の定期的な除菌作業などの目に見える対応を、文字や写真や動画で訪日観光客にPRすることはとても大事です。

 現在、中国に限らず多くの国の人々が、積極的な外出ができず、フラストレーションが溜まっている状況です。ウイルス感染の収束が宣言され、往来が復活すれば、必ず旅行に出かけたいというニーズが爆発的に発生すると思われます。その際に旅行先の決定で最も重要なことは、やはり「安全性」になります。今できることとして、安全性を訴求するPR活動を準備しておくことは、非常に重要なポイントと考えています。

 

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