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2020/02/25

中国の化粧品PR事情

 プラップチャイナの齋藤です。このところ、プラップチャイナでは、化粧品メーカーのお客様より中国PRのご相談をいただく事が増えています。私は中国駐在前も、美容関連の案件に携わった経験がありますが、日本と中国の化粧品PRでは、事情が異なる点が多々あります。今回は、中国の化粧品関連PRの事情について、調査データを踏まえ、ご紹介できればと思います。

PRのメインターゲットは若年層

 まず、化粧品の主な購買層についてですが、日本では、エイジングケアへの関心や、可処分所得・時間の多い中年層がターゲットのメイン層となりやすいようですが、中国では20代~30代前半の若年層がメインとなりやすいです。
 この傾向は、高価な製品においても変わりがありません。調査によると、35歳未満の中国人女性の消費金額は、同年代の日本人の3~4倍となっています。
 こうした事情を踏まえ、弊社では40代以上をメインターゲットとしている高価格帯の化粧品であっても、中国展開時には若者に人気のタレントをアンバサダーに起用するなど、若年層向けのマーケティング、PRをご提案させていただくことが多くなっています。

中国市場、化粧品PRのポイントは?

 それでは、中国の若年層の女性に向け、どのようなPR手法が採用されているのでしょうか?
 まず挙げられるのが、インフルエンサーの影響の大きさです。特に20代前半の消費者に関しては、インフルエンサーがSNSで体験レビューをした製品について、半数以上が「メモをしておく」と答える等、その影響が顕著となっています。

 さらに、キーワードとして挙げられるのが消費者の「理性化」です。WEIBO(中国版Twitter)で美容関連の投稿を検索すると、化粧品の成分などの専門的なワードも多数ヒットします。タレントやインフルエンサーを通じた感性的な訴求も重要ですが、中国人の美容に関するリテラシーも高まっており、理性的なコンテンツも購買の為の重要性を増しています。

 ここで、最近中国のSNS上で話題となった事例を紹介しましょう。以下の動画は、有名美容師と美容系インフルエンサーのコラボコンテンツです。美容師が解説を加えながら、インフルエンサーに対してメイクを施すというシンプルなものですが、WEIBO(中国版Twitter)のトレンドランキングに入る等、話題を集めました。動画はこちらから。

 このコンテンツが何故話題を集めたのでしょうか?それは、上記にてご紹介した「インフルエンサーの影響」と「理性化」という2つのポイントを上手く突いたためと考えられます。
 動画では、プロの美容師という権威性を持つ人物が製品のメカニズム等に関する情報を紹介し、消費者の理性的情報に対する要求に応えています。更に、インフルエンサーのリアルな体験談も加わり、より消費者の関心を集めるものとなっています。

 プラップチャイナでは、中国市場における化粧品PRの実績が多数ございます。ご関心のある方は、以下よりお問い合わせください。
 

中国・東南アジアでのPRに関するお問い合わせはこちら

<出典>
・第一財経商業数拠中心「The Oriental Beauty Valley’s 2019 Blue Book」
・(株)ヴァリューズ「日中女性の美容に関するインターネットリサーチ」

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