プラップチャイナの蒔田です。北京の春は短く、5月最終週には38度を超えました。北京の人々はすっかり夏の装いです。最近、あるクライアントからの依頼で、中国における転職検討者の情報接触フローについて調査しました。今回のブログでは、その調査を進める中で気付いたことを、取り上げたいと思います。
調査を始めたところ、中国人の転職活動時の情報接触フローは、日本のそれと比べ大きな差があるわけではないようです。大きく分けると、キャリアアップを目指して転職サイト・エージェンシーに登録し、積極的に情報を取っていく「自主検索型」、オフラインイベントや知人からの情報に感化される「リアル口コミ重視型」、また普段よく観ているメディアに魅力的な記事が掲載されていて関心に至る「偶発的接触型」に分けられるようです。
メディアに目を向けてみると、例えば「自主検索型」の求職者が利用するツールに「BOSS直聘」という転職アプリがあります。こちらのアプリは、エントリー当初から経営層や社長と交流する機会があり、短期間でオファーを受け取ることができるのが特徴です。また、他にも、口コミサイトとしては「Kanzhun」と呼ばれる、就業環境についておすすめ度、将来性、CEO支持率の3つの指標で評価されるサイトも広く利用されています。
一方で、いずれの求職者も、情報接触フローにおいて最終的に必ず接触する情報は、企業が発信する公式情報です。信頼感や透明性といった観点から、企業情報だけでなく、その企業に勤務する社員にスポットを当てることが重要となります。中国では比較的、欧米系企業が採用広報に注力をしており、採用ホームページの充実だけでなく、SNSでの情報発信が日常的に行われています。多くの日系企業は日本国内では積極的に採用広報を行っていると思いますが、海外における採用広報は見落とされがちなポイントです。
プラップグループでは、中国や東南アジアにおいて、企業広報に連動した、採用広報のコンサルテーションも行っております。お気軽に是非ご相談ください。
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