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2020/01/07

タイBtoB企業のデジタルマーケティング活動の今と今後の課題

こんにちは。プラップジャパン海外事業開発部の今です。今回はタイ市場におけるBtoB企業のデジタルマーケティングの現状について、ご紹介したいと思います。

タイといえば、皆さんは何を思い浮かべますでしょうか。「微笑みの国 タイ」というコピーもあったように、気候も温暖で、安全性も比較的高く、観光で訪れる場所というイメージがあります。実際のところ、タイにおける観光業が占める割合はGDPの20%近くも占める一大産業となっています。さらに製造や貿易においては日本との関わりは非常に大きく、全外国資本によるタイへの直接投資金額のうち日本の投資額は40%弱を占めるほどになっています。

タイ市場におけるBtoB企業のマーケティング活動の現状

在タイ日系企業において、BtoBサービス企業の顧客獲得の方法としては、営業活動や紹介から自社に興味のありそうなユーザーへの接触を図り、セミナーなど対面で理解を促進させ、判断を促すオフライン型の活動が一般的な流れが一般的です。

このような従来の手法だけではなく、最近では、初回接触をオンライン経由で行い対面のサービス説明を行う「オンオフライン融合型」、初回接触からサービスの理解促進も含めてオンライン経由で行う「オンライン完結型」、このようなインターネットを活用した顧客獲得プロセスがタイにおいても増加しているといえます。

弊社では、タイにおける製造業やメーカー、企業向けサービス業などのBtoB系企業のオンライン、オフライン両面での問題解決に取り組んでおります。展示会出展や個別で実施のイベントを軸に、いかにオンライン経由での効率的なリード獲得を行うか、つまりホームページやSNS経由でのワークショップやイベントなどのリアルイベントに集客し十分な情報を提供し判断を促すかという、オンラインとオフライン融合型の活動となります。

タイ市場におけるSNS活用の重要性

また、タイの特徴的なメディア事情としては、Facebookの普及率が70%以上もあるということが挙げられます。このような背景からFacebookページを自社のホームページの代わりに活用している企業も多く、自社ページの運用担当が製品やサービスの配信、ユーザーからのコメントへの対応などの管理運営を積極的に行っています。

自社の配信に対して何かアクションをしたユーザーをグループ化し、特定の情報を頻度高く配信したり、KPIをユーザーの動画視聴時間において効果的な映像制作パターンをデータに基づいて制作したり、きめ細かな運用改善が可能なこともFacebookがタイのビジネスシーンで積極的に活用される1つの大きな特徴といえます。

最終決定までのプロセスの特徴

最後に、BtoB企業の担当者が取得するインターネット経由情報はどのような流れで最終決定まで活用されるでしょうか。
まず担当者がプロジェクトを前に進めるために収集し(複数人で比較検討)、その情報を参考にしてチーム内で検討、さらに上位の合議で決定し契約書を結んで意思を伝え決定する、と情報収集後の検討フェーズから決定フェーズまではオフラインで段階を経た決定となることが考えられます

タイ含めた東南アジアのBtoB企業においてもこの段階は基本的には同様ですが、日本よりも年齢が若く、決定までのスピードを重視するアジアの企業担当者は仕事の進め方も情報収集のツールとしてもインターネットを活用する割合が高いといえます。インターネット経由での情報収集や共有にFacebookやGoogleが利用され、同僚との情報共有もLINEやチャットツールでの会議は頻繁に行われます。

そのためタイでは事例や実績、発信内容やデザインなどの情報は基本としつつ、インターネット経由での問い合わせの容易さ、技術的なチャットでの同僚への共有しやすさ、などもより重要となってくるといえます。

企業間の取引においては、まだ最終的な決定まではインターネット外のいくつかの段階があるものの、合理的で、若者の人口比率が多く、スピードを重視するアジアにおいては企業の意思決定プロセスのオンライン化がより進んでいくと考えられます。

 

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