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2019/02/19

中国の記者発表会事情

プラップチャイナの舟橋です。今回は、広報・PR情報ブログらしく、中国の記者発表会事情について、取り上げてみたいと思います。

まず、大きなところから。中国は国が大きく、人口も多いことに起因して、メディアの数が多いです。そのため、一概には言えませんが、企業が発表会を行うとき、日本で同じ会社が記者発表会で誘致するメディア数よりも、中国で誘致するメディア数の方が多くなる傾向があります。

一方で、記者発表会という手法については、以前よりも数が減ってきたように思います。特に中国において、日本企業のその傾向は顕著です。背景の原因は、やはり中国の景気の減速もありますが、一方で、インターネットメディアやSNS、さらにはECの発展を背景に、マーケティング効率を考えた結果のようにも感じています。

少し脇道に逸れるかもしれませんが、記者発表会というと、ポジティブな発表だけでなく、ネガティブな発表もあります。日本だと「お詫び会見」などと呼ばれる、企業不祥事の謝罪会見がその一つです。中国でも企業の「お詫び会見」はありますか?と、よく聞かれるのですが、ほとんどありません、と答えています。

中国では、企業が謝罪に追い込まれることは数あれど、記者会見を行って、トップが頭を下げたというものは、中国駐在10年を超える私の経験の中でも、2〜3度しか目にしていません。(そのうち1度は自分で経験しましたが、、、)本当にその程度で、限られています。ではそういう時はどうしているのか、といえば、企業は自社のHPや企業公式SNSにお詫びの声明を出したり、消費者対応のみで済ますケースが多いです。これはこれで、また悩ましい問題なのですが、長くなるので、また別の機会に。。。

さて話を戻して、次は中国の記者発表会独自の習慣について、ご紹介します。まずは、メディアを記者発表会に誘致する場合、会場で「交通費」として「謝礼」を渡すことが一般的です。一時期、当局がこれを規制する動きもあったのですが、実際には未だに行われているのは実情です。

また、参加したメディアがニュースリリースをコピー&ペーストして記事を書くことが多いのも特徴です。そのため、リリースはWordファイルで提供したり、インタビューを行えば、発言の文字起こしをして同じくデータを提供するなどの習慣もあり、日本のメディア対応に慣れていると、驚くようなことがたくさんあります。またリリースの内容は、そのまま記事になることを意識して、自己賞讃的に書いたり、中国社会にどのようなメリットをもたらすか、などのアングルが喜ばれたりします。

一方で、比較的メディアとPR会社及び企業のPR担当の距離感が近いことも特徴です。記者発表への参加率も、日本のそれよりも高いように思いますし、発表会出席する記者は基本的に記事化を前提に参加してくれます。広報担当者としては、少し嬉しいポイントですね。笑

このように、中国での広報活動には、独特な「お作法」が数多く存在します。また、その「お作法」の背景には、独特のメディア事情が存在しています。限られたスペースでお伝えしきれないのが残念ですが、少しずつご紹介して行ければと思います。

 

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