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2019/08/27

中国人気アプリ「小紅書」のストア削除騒動

プラップチャイナの蒔田です。今回は、最近発生した中国の人気アプリにまつわる騒動をご紹介したいと思います。騒動が発生したのは7月29日夜、「小红書」(RED)というアプリが、突如アンドロイドのアプリストアから削除されたことがニュースになりました。続いて翌日にはアップルのAppStoreからのダウンロードも不可能になってしまいました。この「小紅書」は昨今の若い中国人の間で欠かすことのできない、絶大な人気を誇るアプリなだけに、その影響はかなり大きく、30日のBaidu検索ランキングでは、「小红书被下架(小紅書が削除された)」というワードが1位になりました。

小紅書ってどんなアプリ?
さて、この「小紅書」がどのようなアプリかというと、インスタグラムとアマゾンが融合したようなSNS型ECアプリです。写真や動画をアップして、いいねやシェア等といったリアクションする機能は、SNSと同じなのですが、このアプリの最大の特徴は、アプリ内で商品を購入できる点にあります。元々は、トレンドに敏感で韓国系や欧米系の海外コスメやファッションに関心が高い、中国人女性が情報交換をするSNSアプリだったのですが「紹介されている商品を購入したい」という声が多くあがったため、EC機能が追加されるようになったというものです。

今回の削除騒動の原因は?
では、今回の問題の原因は何だったのでしょうか?具体的な原因については言及されていないものの、8月1日に「小紅書」の運営会社から、次のような声明文が発表されています。
 『既にアプリ内容に関して全面的な調査をしており、改善するとともに、深く自主検査も進めています。積極的に関連部門と協力し、インターネット環境の最適化と向上に努めています』
また、メディアの報道によると、強制的に削除された原因は「購入意欲を煽るための閲覧数の捏造や誇大表現、メーカーの指示通りに宣伝を行うコンテンツの増加」および「プラットフォームの発展・拡大に伴い、虚偽情報や宣伝が禁止されているタバコや薬などの紹介、扇情的な画像を使用したコンテンツが多く見られるようになった」ためだとされています。

最近の「小紅書」の使われ方
「小紅書」は最近では、SNSとしての機能が非常に定着しており、弊社スタッフの中には、旅行先を決定するのに、このアプリだけで情報収集を収集して決める人もいます。また、社員旅行で日本に行った際には、スタッフは飲食店情報から、ショッピング情報まで、情報収集のほとんどを「小紅書」で行ったそうです。このような人気アプリだけに、我々がクライアント向けに行う提案の中にも登場することは多く、今回の騒動は少し残念に思いました。

弊社では、クライアント様の広報活動をより効果的に実施するために、各国の利用方法の変化やトレンドを迅速にキャッチし、その知見を活かしてまいります。中国、東南アジアにおけるPR活動について、何かご相談がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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