プラップPRジャーナル
PRAP PR JOURNAL
― 医師とのコミュニケーションに、信頼はどう生まれるのか ―
医療・ヘルスケア分野において、製薬会社から発信される情報は、
医師の診療判断や患者さんの治療選択に大きな影響を与えます。
では、医師の立場から見て、 「信頼できる製薬会社」とはどのような存在なのでしょうか。
今回は、メディコレWEB登録医師である眞鍋 憲正先生に、 製薬会社からの情報提供や、医師とのコミュニケーションについて率直なご意見を伺いました。
プラップジャパンは、医療・ヘルスケア領域における情報の安心・信頼性向上を目指すスタートアップ、株式会社メディコレと2025年に業務提携契約を締結しています。
こうした戦略的業務提携を背景に、企業と医師をはじめとした医療現場との共創型コミュニケーションの在り方を探る取り組みの一環として本企画が実現しました。

眞鍋先生がまず挙げたのは、 エビデンスやデータを重視する姿勢は、もはや前提条件であるという点です。
「エビデンスやデータを重視するのはもちろんですが、
その意義や意味を理解し、きちんと説明できるMRが配置されていることが重要だと思います。」
単に資料を提示するだけでなく、 データの背景や臨床的な意味を理解したうえで、
医師の立場に寄り添って説明できるかどうか。
そこに、製薬会社としての姿勢や信頼性が表れるといえそうです。
一方で、製薬会社からの情報提供に違和感を覚えた経験については、
次のような指摘もありました。
「効果を主張する裏付けとなるデータが乏しいのに、
そこを強調して売り込もうとしてくるケースです。」
営業・販促の意図が前面に出すぎてしまうと、 かえって信頼を損なってしまう。
医療の現場では、冷静で客観的な情報提供が何よりも重視されていることが改めて浮き彫りに。
では、製薬会社からの情報提供の中で、
医師が「これは役に立つ」と感じるのはどのような内容なのでしょうか。
「患者さん向けの疾患啓発や治療法についてまとめたパンフレットは、
忙しい外来でなかなか説明に時間がとれない際に使いやすく、とても助かります。」
医師自身の理解だけでなく、 患者さんとのコミュニケーションを支援する情報は、
日常診療において大きな価値を持っていることがわかります。
現在の製薬会社の情報提供について、改善の余地があると感じる点についても伺いました。
「関連した講演会の内容などを、もっと気軽に見られるようにしてほしいです。
立場上難しいかもしれませんが、同様の薬との比較表があると非常にわかりやすいと思います。」
忙しい医療現場においては、 必要な情報に、必要なタイミングでアクセスできることが重要です。 整理された情報へのニーズの高さがうかがえます。
医師が製薬会社に求めているのは、
「売り込み」ではなく、理解と判断を支えるための誠実な情報提供です。
<回答医師>
眞鍋 憲正(まなべ かずまさ)先生

経歴:信州大学医学部卒業 / 信州大学大学院疾患予防医科学専攻スポーツ医科学講座 博士課程修了 / UT Southwestern Medical Center, Internal Medicine, Visiting Senior Scholar / Institute for Exercise and Environmental Medicine, Visiting Senior Scholar / UT Austin, Faculty of Education and Kinesiology, Cardiovascular aging research lab, Visiting Scholar/ 天理大学 体育学部 准教授
資格:日本医師会 健康スポーツ医、日本体育協会 スポーツドクター
後編では、医師の声をもとに、製薬会社の広報・PR活動に求められる視点を整理します。
SNSやメディアを通じた情報発信で気をつけたいポイントや、
「伝えているつもりでも伝わっていない」課題についても解説しています。
― 広報・PRに求められる「伝え方」の再設計 ―
© Basic Inc.