プラップPRジャーナル
PRAP PR JOURNAL
「自由研究おたすけドクター」企画者対談

夏休みの自由研究を、医師が“共同研究者”としてサポートする「自由研究おたすけドクター」。
医師監修サービス「メディコレWEB」の専門家Q&A機能を活用し、子どもたちが健康や医療に関する疑問を本物の医師へ直接相談しながら、自由研究を進めるプログラムです。
2025年に初めて実施し、参加者から高い評価を得たことを受け、2026年は実施期間を8月の1か月間へ拡大。先着100名の子どもと保護者を対象に、専門家Q&A機能を無料で開放します。
本企画は、医師監修プラットフォーム「メディコレWEB」を運営する株式会社メディコレと、プラップジャパンの社内横断プロジェクト「PRAP OYA's Eye Lab」のメンバーであるPlanning Director・持冨弘士郎が共同で企画・推進しています。
今回は、株式会社メディコレ代表取締役の橋本礼次郎さんと、「PRAP OYA's Eye Lab」メンバーとして本企画に携わるプラップジャパン Planning Directorの持冨弘士郎にインタビュー。企画誕生の背景や昨年の反響、AIを使った情報収集が当たり前になった今だからこそ、本物の専門家と対話する価値について話を聞きました。
※「PRAP OYA's Eye Lab」は、プラップジャパン社内の子育て世代社員によるコミュニケーションチームです。子育て家庭のリアルな課題やインサイトをもとに、企業・団体とともに新たなコミュニケーションやサービスの企画・開発を行っています。
Interviewee
橋本 礼次郎
株式会社メディコレ 代表取締役
医師監修サービス「メディコレWEB」を運営。医療・健康情報の信頼性向上に向け、企業と医師をつなぐサービスを展開している。
持冨 弘士郎
株式会社プラップジャパン Planning Director
PRAP OYA’s Eye Labメンバー
企業・団体のコミュニケーション戦略や企画立案に携わる一方、子育て中の社員による社内横断プロジェクト「PRAP OYA’s Eye Lab」のメンバーとして、親や子どもの視点を取り入れた企画・コンサルティングにも取り組んでいる。
――まず、「自由研究おたすけドクター」は、どのような背景から生まれたのでしょうか。
橋本:
メディコレでは、企業向けに医師監修サービス「メディコレWEB」を提供しています。主にBtoBのサービスなので、一般の方と直接接する機会はそれほど多くありません。
その一方で、メディコレが持つ医師とのネットワークや専門性を、何か社会貢献に活かせないかと以前から考えていました。
そこで、「メディコレWEB」の中にある、医師へ自由に質問できる専門家Q&A機能を子どもたちに無料で開放し、医師を自由研究の“共同研究者”として迎える企画をつくったら面白いのではないかと思ったことが始まりです。
――「自由研究」と「医師」を組み合わせた理由を教えてください。
橋本:
健康に関心を持つ子どもは多いと思います。ただ、健康を自由研究のテーマにしようとすると、専門書は難しく、インターネット上の情報が本当に正しいかを子ども自身が判断することも簡単ではありません。
専門医のアドバイスを受けながら研究できる仕組みがあれば、どのような子どもでも健康をテーマにした自由研究に挑戦しやすくなります。それを通じて、子どもたちのヘルスリテラシーを楽しく伸ばすお手伝いができればと考えました。
また、担任の先生に自由研究を提出したとき、表紙に「共同研究者:医師」と書いてあったら、とてもインパクトがありますよね。驚く先生の顔まで想像できる、学びと面白さの両方がある企画だと思っています。
――今回の企画に携わる中で、どのような点に魅力を感じましたか。
持冨:
親として夏休みの自由研究を考えると、「テーマが決まらない」「親だけでは答えられない」「インターネットの情報をどこまで信じてよいか分からない」といった悩みがあります。
ちょうど我が家でも自由研究に悩んでいる時期に、ちょうど橋本さんからメディコレが法人向けに提供している医師Q&Aサービスにおける医師の回答がとても丁寧という話を聞き、もしかしたら子どもの純粋な疑問にも親身に答えてくれるのでは、と思いアイデアを提案させていただきました。
医師の専門性を活かしながら、子どもの学びと保護者の不安の両方に応えられる企画ですし、「医師が共同研究者になる」という仕組み社会的な意義だけでなく、子どもや保護者がわくわくできる企画になっている点も大きな魅力だと考えています。
――昨年実施して、特に印象的だったことはありますか。
橋本:
参加者アンケートでは、回答者の約9割から「医療や健康への興味・関心が高まった」と評価していただきました。参加者の中には、完成した自由研究が理科展覧会に選ばれた方もいました。
特に印象的だったのは、「歯が溶ける飲み物」をテーマに研究したお子さんです。研究を終えた後、歯磨きを以前より丁寧にするようになったと伺いました。
自由研究として知識を得るだけでなく、自分で調べ、医師から話を聞いた経験が、日常の行動変容につながったことをうれしく感じました。
――医師と一緒に研究することには、どのような価値がありましたか。
橋本:
親族に医師がいない子どもにとって、医師と話す機会は、病気やけがで受診した際の数分間に限られることが多いと思います。
医師という仕事に憧れを持っていても、普段どのようなことを考え、どのような人柄の先生がいるのかを知る機会はあまりありません。
そのような医師と、自由研究の共同研究者として一緒に考えられることは、とても有意義です。何でもAIに尋ねれば答えが得られるように感じる現在だからこそ、その道のプロフェッショナルに直接質問できる環境の価値を改めて実感しました。
持冨:
タイパ重視なコンテンツ接触が増えている時代だからこそ、専門家との対話を通じてじっくり理解を深めるプロセスには大きな意味があると思います。
子ども自身が質問を考え、返ってきた答えをもとに再び考える。そうした双方向のやり取りがあることで、情報が単なる知識ではなく、自分自身の体験として残るのではないでしょうか。
――今年は実施期間を1か月に拡大しました。その理由を教えてください。
橋本:
実は昨年は、アイデアを思いついたのが8月の半ばだったので、夏休み後半の“自由研究の駆け込み寺”という緊急企画的な位置づけで公開しました。
今年は、8月1日から31日までの1か月間を通じて、よりじっくり研究に取り組める体制を整えています。
また、昨年の参加者から「Zoomなどを使い、子ども同士で自由研究を発表する機会も欲しい」という声をいただきました。参加者同士が研究成果を共有できる企画についても、実現に向けて検討しています。
――どのような親子に参加してほしいですか。
橋本:
健康に関心がある方はもちろん、まだ自由研究のテーマが決まっておらず、何をすればよいか困っている方にもぜひ挑戦してほしいです。
企画に協力してくださる医師の先生方は、皆さんとても親身です。難しそうに感じる方も、安心して参加していただければと思います。
持冨:
自由研究というと、最初から立派なテーマを用意しなければいけないと思いがちですが、日常の中の小さな疑問も十分に研究の入り口になります。
「どうして虫歯になるの?」「寝ないとどうなるの?」「運動すると心臓が速く動くのはなぜ?」など、子どもの素朴な疑問を専門家と一緒に深められることが、この企画の良さだと感じています。
――近年では、小学生が生成AIを使って調べものをすることも珍しくなくなりました。この変化をどう感じていますか。
橋本:
私の子どももAIを使って調べものをしていますので、すでに当たり前のことだと感じています。
ただ、すぐに“それらしい答え”が得られることは、自分の頭で考える機会が減ることにもつながりかねません。特に一問一答だけでやり取りを終えてしまうことには、少し心配があります。
AIそのものを否定するのではなく、回答に疑問を感じたらさらに質問する、別の情報と比較するなど、使い方を学ぶことが大切だと思います。
――医療情報では、AIによるハルシネーションも問題になります。「AIではなく、本物の医師」とした理由を改めて教えてください。
橋本:
生成AIは、事実と異なる情報をもっともらしく答える「ハルシネーション」を起こすことがあります。
2026年4月に医学誌『BMJ Open』で公表された研究では、主要な生成AIへ健康・医療に関する質問をしたところ、回答の約半数に何らかの問題があると評価されました。
子どもたちが健康に関するテーマを安心して研究するには、AIの回答だけに頼るのではなく、実在する医師が責任を持って回答することに意味があります。
――AIと専門家は、どのように使い分けるべきだと考えますか。
橋本:
「まずAIに聞いてみる」という行動は、今後あらゆるテーマで当たり前になっていくと思います。それ自体を否定するつもりはありません。
一方で、健康やお金など、生活に大きな影響を与えるテーマについては、AIの回答を鵜呑みにせず、専門家へ確認することが重要です。
健康相談であれば、AIを使って疑問を整理した後、心配なことがあれば必ず医療機関を受診する。そのような使い分けが必要です。
持冨:
AIは、疑問を見つけたり、考えを広げたりするための入り口として、とても便利な存在です。ただし、答えが返ってきたからといって、それが考えることの終点ではありません。
今回の企画では、AIやインターネットで調べたことをもとに、さらに医師へ質問することもできます。AIと専門家を対立させるのではなく、それぞれの特徴を理解しながら使い分ける経験そのものが、これからの時代に必要な情報リテラシーにつながると考えています。
――お二人とも親として、この企画をどのように見ていますか。
橋本:
自画自賛になってしまいますが、とても良い企画だと思っています。昨年は小学6年生の次女が利用し、今年は小学5年生の長男が使う予定です。
子どもがAIだけを信じてしまうことへの不安はあります。ただ、それはAIに限ったことではなく、YouTubeやSNSにも誤った情報や偏った情報はあります。
大切なのは、「これは本当かな」と一度立ち止まって考える習慣を身につけることです。
――親だけでは答えられない質問が増えていると感じますか。
橋本:
親だけでは答えられない質問は、昔からあったと思います。ただ、現在は子どもが触れる情報量が圧倒的に増えています。
子どもが親に相談してくれれば一緒に調べることもできますが、親に頼ることなく不確かな情報に触れ、そのまま誤った理解をしてしまうことには不安を感じます。
だからこそ、親以外にも信頼できる専門家へ相談する方法があることを知ってほしいです。
持冨:
私にも小学生の息子がいて、今年は「自由研究おたすけドクター」を利用する予定です。
親としても、子どもの疑問にすべて答えられるわけではありませんし、健康や医療のような専門性の高いテーマでは、どの情報を信頼すればよいのか迷うこともあります。だからこそ、子どもが本物の医師へ直接質問し、一緒に考えられるこの企画には大きな価値を感じています。
親が答えを与えるのではなく、分からないことがあったときに「誰に聞けばよいか」「どの情報を確かめればよいか」を一緒に考えることも、親ができる大切なサポートだと思います。
息子にも今回の体験を通じて、「分からないことは、信頼できる専門家に聞いてよい」ということや、自分で疑問を持ち、対話しながら答えを深めていく面白さを感じてもらいたいです。
――この企画を通じて、子どもたちにどのような体験を届けたいですか。
橋本:
普段は詳しく知る機会が限られている、健康や医療について学ぶ体験を届けたいです。
さらに、自由研究を完成させて終わるのではなく、その後の行動が少しでも変わってほしいと考えています。
昨年、「歯が溶ける飲み物」を研究したお子さんが、研究後に歯磨きを丁寧にするようになったように、学んだことが自分の生活につながることが理想です。
また、医師と一緒に研究を完成させるという、大人でもなかなか経験できない成功体験を味わってほしいと思います。
――「理科離れ」が指摘される中で、どのような可能性がありますか。
橋本:
個人的には、理科離れの一因として、学校で学ぶ内容と実生活との関係が見えにくいことがあるのではないかと思っています。
健康は、誰にとっても身近でありながら、分からないことも多いテーマです。自分の体や日常生活を入り口にすることで、理科が暮らしと深く結び付いていることに気づいてもらいたいです。
きちんと観察してみると、世の中は理科にあふれています。
持冨:
今回の企画は、自由研究を通じて「知識を調べる」だけではなく、子どもたちが専門家との対話を通して考え、自分なりに理解を深めていける点に大きな価値があると感じています。
企業が持つ専門性やサービスを、子どもたちの学びにどのように開いていけるか。今回の取り組みは、企業と医療現場、家庭をつなぐコミュニケーションの一つの形でもあると思います。
――医師という本物の専門家と対話することには、どのような価値があると考えますか。
橋本:
健康やお金に関する情報は、生活への影響が特に大きい分野です。だからこそ、AIだけで完結せず、その道の専門家へ確認する手段を持つことが重要です。
健康についてであれば、そのテーマに該当する診療科の専門医へ話を聞くことが最も安心です。
また、多くの子どもが医師と話す機会は、病気やけがで受診した際の5分から10分程度です。体調が悪い状態では、落ち着いて質問することも難しいでしょう。
今回、チャットを通じて医師とコミュニケーションを取ることで、専門知識だけでなく、普段は見えにくい医師の人柄にも触れてほしいと思っています。
持冨:
情報の正しさに加えて、「誰が、どのような思いで答えてくれたのか」を感じられることも、人との対話の価値です。
子どもたちにとって、専門家は遠い存在に見えるかもしれません。しかし実際に質問し、親身な回答を受け取ることで、医師や科学への距離が少し縮まるのではないでしょうか。
――最後に、参加を検討している親子へメッセージをお願いします。
橋本:
「うちの子にはまだ早いのでは」「内容が難しいのでは」と感じている方もいらっしゃると思います。
昨年は小学1年生の参加者も、楽しみながら自由研究を完成させました。運営側も可能な限りサポートしますので、ぜひ気軽に参加してください。
自由研究のテーマがまだ決まっていない方も、子どもの素朴な疑問から始めることができます。
持冨:
自由研究は、きれいな答えを出すことだけが目的ではありません。子ども自身が疑問を持ち、調べ、誰かに聞き、もう一度考える。その過程にこそ、大きな学びがあると思います。
今年の夏、本物の医師との対話を通じて、普段とは少し違う研究に挑戦していただけたらうれしいです。
生成AIによって、子どもたちも短時間で多くの情報へアクセスできるようになりました。
一方で、情報が簡単に得られる時代だからこそ、その答えが正しいのかを考え、信頼できる専門家へ問い直す経験の重要性も高まっています。
「自由研究おたすけドクター」は、単に自由研究の完成を支援するプログラムではありません。
子どもたちが自ら疑問を持ち、本物の医師と対話しながら理解を深め、学んだことを日々の行動へつなげていく。そうした主体的な学びの機会を届ける取り組みです。
今後は、夏休みの自由研究にとどまらず、学校教育との連携や、子どもの学びを支援する企業との協働など、取り組みをさらに広げていくことも検討しています。
プラップジャパンは今後も、企業が持つ専門性や資産を社会に開き、生活者の課題解決や次世代の学びにつなげるコミュニケーションの創出に貢献してまいります。
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