プラップPRジャーナル
PRAP PR JOURNAL
成果につながる設計と使い分けを解説

「PRイベントをやりたいのですが、記者会見って必要ですか?」
「記者会見と説明会はどう違うのか?」
「どの形式を選べばよいのか?」
広報の現場で、よく聞かれる質問のひとつです。
一見すると、記者会見も消費者イベントも同じ「イベント」に見えますが、
実はそれぞれ目的も対象も大きく異なります。
この違いを理解しないまま進めてしまうと、
「メディアが来ない」「露出につながらない」といった結果にもつながりかねません。
本記事では、PRイベント全体の整理をしたうえで、
特にプレスイベントの種類や違い、使い分けに焦点を当てて解説します。
PRイベントは大きく、以下の3つに分類できます。
・プレスイベント(メディア向け)
・消費者イベント(一般生活者向け)
・インターナルイベント(社内向け)
重要なのは、「誰に向けて、何を達成したいか」です。
例えば、
・幅広いメディアに一気に情報を伝えたい、メディアとの関係性を構築したい → プレスイベント
・ファン化やSNS拡散を狙いたい → 消費者イベント
・社内浸透を図りたい → インターナルイベント
目的と対象がズレると、期待する成果は得られません。
ここからは、プレスイベントについてご紹介していきます。
プレスイベントと一口に言っても、すべて同じ設計ではありません。
目的に応じて最適な形式を選ぶことが重要です。
■ メディアに一斉に情報を伝えたい
→ 記者発表会(記者会見)
新事業や新商品、社長交代など、ニュース性が高いテーマを初めて発表する場に適した形式です。
著名人を起用することで芸能メディアまで対象を広げたり、メディアが実際に体験できるコンテンツを企画したりすることで、パブリシティの最大化を狙うことも可能です。
主な登壇者: 社長、事業責任者、著名人など
■ より深い理解促進を図りたい
→ 記者説明会
製品やサービス、事業計画の背景や展望を丁寧に伝えたい場合に有効です。
記者に正しく知ってもらうことが目的ですが、なぜ今それを知る必要があるのか、という社会性や時事性を持たせた設計にすることが重要です。
主な登壇者: 社長、事業担当者など
■ 専門性の理解を高め、知識のアップデートを促したい
→ プレスセミナー/勉強会
業界の最新動向や専門的なトピック、新しい概念などを体系的に解説することで、背景理解を促し、より質の高い記事化につなげることを目的とします。 単なる情報提供にとどまらず、質疑応答や意見交換の機会を通じて、記者が自らの理解を整理し、新たな切り口や着眼点を得られる場とします。
主な登壇者: 有識者、KOL、事業担当者など
■ 関係構築と率直な意見交換を図りたい
→ ラウンドテーブル/記者懇親会
少人数での対話形式により、記者との理解促進や関係構築を目的とした施策です。
記者の率直な意見や関心、温度感を引き出しながら、相互理解を高めます。
リラックスした雰囲気の中で双方向のコミュニケーションを重ねることで、継続的な関係づくりや信頼醸成につながります。
主な登壇者: 経営層、事業担当者、広報担当、有識者、モデレーターなど
PRイベントは一見シンプルに見えますが、実は非常に設計難易度の高い施策です。
特に、
・ニュース性は弱いが露出を獲得したい
・複数施策を組み合わせて話題化したい
・理解促進や関係構築までつなげたい
といったケースでは、設計次第で成果が大きく変わります。
プレスイベントは、当日のニュース状況によって、記者が来ない・報道されないといったリスクもあるため、一概に成果を予測しにくい施策でもあります。
だからこそ重要なのが、“当日”だけで終わらせない設計です。
成果につながるプレスイベントでは、
① パブリシティ/理解促進/関係構築など、目的から逆算して形式を選ぶこと
② ニュース性やビジュアル性、読者価値など、メディア視点で企画を設計すること
③ 事後リリース、個別取材、コンテンツ展開など、イベント実施後まで戦略を組むこと
が重要になります。
PRイベントは、ただ開催するだけでは成果にはつながりません。
“実施”ではなく、“設計”こそが成果を左右するのです。
PRイベント、中でもプレスイベントは、目的やターゲット、発信内容によって最適な形式が大きく異なります。
だからこそ、「何を実施するか」だけでなく、
「どのように設計し、どう広げていくか」まで一体で考えることが重要です。
一方で、形式や手法の選択肢が多いからこそ、
・どのイベント形式が自社に適しているのか分からない
・メディア露出や話題化につながる設計になっているか不安
・イベントと他施策の組み合わせに悩んでいる
といった課題を感じるケースも少なくありません。
PRイベントは、“開催すること”自体が目的ではなく、
その先にある「認知拡大」「理解促進」「関係構築」へどうつなげていくかがポイントになります。
だからこそ今後は、イベント単体ではなく、
PR戦略全体の中で、どのような役割を持たせるのかまで含めた設計が、ますます求められていくのではないでしょうか。
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