プラップPRジャーナル
PRAP PR JOURNAL
〜AI時代に揺れ、変わり、加速するPR。その中心にあるのは「人」〜
2025年を振り返るにあたり、プラップジャパンでは社内アンケートを実施し、
「PR業界の今年を象徴する漢字一文字」を社員に尋ねました。
社会・メディア・テクノロジーが大きく変化する中、
PRの現場に立つメンバーは今年をどのような一年として捉えたのでしょうか。
回答結果とコメントから、2025年のPR業界を読み解きます。

今回のアンケートで挙がった漢字は以下の通りです。
最多回答:「人」
次いで以下の漢字が挙げられました。
・変
・脅
・速
・揺
・熱
・高
・煽
いずれも、AIの浸透・情報環境の変化・社会の不確実性を色濃く反映した言葉です。
■「人」—— AI時代だからこそ問われる“人の価値”
最も多く選ばれた漢字は「人」。
「生成AIが当たり前になり、誰もが一定水準のアウトプットを出せる時代になった。その中で“誰が考え、どう判断するか”という人の価値がより際立った」
「PRは最終的に人と人との関係構築。AIでは代替できない領域がより明確になった一年」
AI活用が進む一方で、
判断力・倫理観・文脈理解といった“人にしか担えない価値”が
PRの核心として再認識された一年だったことがうかがえます。
■「変」「揺」—— 常識が更新され続ける不確実な環境
「変」「揺」といった漢字からは、
PRの前提条件そのものが変わり続けた一年であったことが見えてきます。
「社会の変化、メディア環境の変化、AIの進化によって、これまでのPRのやり方が通用しなくなった」
「広報実務の在り方そのものが揺らぎ、立ち止まって考える場面が増えた」
“変化が日常になった”こと自体が、2025年の特徴と言えるでしょう。
■「速」—— PRに求められるスピードの次元が変わった
「速」という漢字には、情報流通の加速が強く表れています。
「AIによって企画・制作・発信のスピードが一気に上がり、PRの初動対応がより重要になった」
一方で、速さだけではなく、
“速く、正しく、文脈を踏まえる”という高度なバランスが求められる一年でもありました。
■「脅」「煽」—— 情報環境の緊張感
「脅」「煽」という漢字は、
フェイク情報、炎上、過度な煽動といった情報リスクの高まりを象徴しています。
「AIサマリーや切り抜き情報の拡散で、PR側も変化を迫られている」
「意図しない文脈で情報が拡散されるリスクが高まった」
PRには、より一層の説明責任と設計力が求められるようになっています。
■「熱」「高」—— 社会テーマへの関心の高まり
「熱」「高」からは、
社会課題・ジェンダー・物価・政治などへの関心の高まりが読み取れます。
「社会全体の温度が高く、企業の姿勢がより厳しく見られるようになった」
企業コミュニケーションには、
“語らない”ことすらメッセージになる時代が到来しています。
アンケート内では、漢字を“PR視点のキャッチコピー”として表現する声も寄せられました。
「人」:AI時代に浮き彫りになった“人間の仕事”
「変」:変化が日常になった一年
「速」:PRのスピードが次元ごと更新された年
「揺」:正解が一つではなくなった時代のPR
これらの言葉は、2025年のPR業界を端的に表しています。
今回のアンケートでは、「PR業界を象徴する漢字」に加えて、
社員個人としての“今年の漢字”も自由記述で回答してもらいました。
業界全体を俯瞰する視点とは少し異なり、そこにはそれぞれの現場感や、個人的な一年の実感が色濃く表れています。
実際に挙げられた漢字には、次のようなものがありました。
「挑」:新しい役割や未知のテーマに挑戦し続けた一年
「美」:表現の質やアウトプットの美しさをあらためて意識した一年
「独」:個として考え、判断し、責任を持つ場面が増えた一年
「疲」:変化のスピードと情報量に圧倒されつつも、走り切った実感
「釣」:仕事以外の時間も大切にし、趣味や余白を意識した一年
これらの漢字からは、
変化の激しいPR業界の中で、社員一人ひとりがそれぞれの立場で試行錯誤し、自分なりのテーマと向き合ってきた一年だったことがうかがえます。
業界を象徴する漢字が「人」であったように、
個人の漢字にもまた、それぞれの「人」としての物語が刻まれていました。
今回のアンケート結果から浮かび上がったのは、
テクノロジーが進化すればするほど、PRにおける「人」の役割が明確になったという事実です。
AI・データ・スピードが当たり前になる時代だからこそ、
PRはあらためて「人と人との関係をどう設計するか」という原点に立ち返っています。
2026年も、「PR」変化の速度をさらに加速させながら、進化し続けていくでしょう。
その中心にあるのは、やはり「人」なのかもしれません。
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